「寒冷地の地植えは難しい」と書いてある
セイヨウニンジンボクを調べると、たいてい「寒さにあまり強くない」と出てきます。「-5℃くらいまで」「寒冷地での地植えは難しい」と書かれていることも。
飯豊町の冬は、それよりずっと下がります。
でも、うちの木は3メートルくらいになりました。植えたのは10年ほど前。特別な寒さ対策は、何もしていません。

雪に埋もれるから、かえって平気なのかも
どうして「-5℃まで」と書かれている木が、それより寒いここで育つのか。
考えたのですが、あの数字は鉢植えを想定したものなのかもしれません。鉢は土が少ないので、鉢ごと凍ります。根が直接冷気にさらされます。
地植えのうちの木は、冬のあいだ雪に埋もれています。雪は布団のようなもので、下は0℃くらいで保たれるそうです。外がどれだけ下がっても、雪の下はそれほど下がらない。
雪国だから育たない、ではなく、雪が深く積もるから育っているのかもしれません。

これは店主の推測だよ。専門的に確かめたわけじゃないから、そのつもりで読んでね。
ただ、春はいつも待たされる
そのかわり、春の芽吹きがとても遅いです。

6月に入って、やっとこの状態。毎年「今年はだめだったかな」と思うころに、ようやく動き出します。
枯れはしないけれど、得意ではないのだと思います。
剪定の時期で、花の咲く時期が変わった
寒冷地では、いつ剪定するのが正解なのか分かりませんでした。調べても出てこないので、年によって時期を変えて試してみました。
- 秋に剪定した年 → 翌年は7月に咲いた
- 春に剪定した年 → 遅れて、10月ごろに咲いた


同じ木なのに、これだけ変わります。花期が長いのではなく、切る時期で咲く時期が動くようです。
いまは秋に切っています
透かし剪定をしながら、秋にけっこう思い切って切ってしまいます。理由は3つ。
- 春はまだ朝晩の冷え込みが残る
- 春になると足元の草花が茂って花も咲いていて、作業しづらい
- 秋に切ると、翌年7月に咲く


これくらい切ります。ずいぶん減らしたように見えますが、翌年にはまた同じくらいまで伸びます。
ひとつだけ、気をつけていることがあります。
切り口が乾くまで、雨に当てないこと。濡れると乾かないし、傷口が傷みます。だから秋晴れの日を選んで、天気を見ながら切っています。
これさえ守れば、秋に思い切って切っても問題は出ていません。何年もやってみて、そう感じています。
こぼれ種から、勝手に生えてきた
種を取って蒔いたわけではありません。いつの間にか出ていて、いつの間にか大きくなっていました。草をむしっているときに気づきました。
ちょうどいい場所だったので、そのまま育てることにしました。いまは胸の高さくらい。たぶん3年目です。
咲いてみたら、親の木より花の色が少し薄い。種から育つと変わるんだな、と思って眺めています。
もう一本は、まだ15〜20センチくらい。花が咲いていないので、何色になるかは分かりません。
もう一本は通路に出てしまったので、邪魔になって処分しました。
香りのこと
葉や実に、独特の強い香りがあります。好き嫌いは分かれると思いますが、私は爽やかな感じがして、嫌いではありません。
調べてみたら、この実はチェストベリーという名前で、月経痛やPMSのハーブとして使われているそうです。日本でも市販薬になっていました。庭の木が薬になる木だったとは知りませんでした。

庭の実を口にするのはやめておこうね。ホルモンに働きかけるものだから、使うなら薬局のものを選んでね。
手はかからない
10年育てて、病気はついたことがありません。虫も、一度だけ大きな芋虫がいてびっくりしただけ。
花がきれいで、手がかからなくて、寒さにも耐える。もっと知られていい木だと思います。
この記事を書いている人と、案内役のモナ
雪国で、季節の花があふれる庭を育てています。
もうひとつの仕事として「あしあとアトリエ」という名前で、
大切な家族の姿を絵や動画にして残すお手伝いをしています。
記事のところどころに出てくる狐が、案内役のモナです。
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