2026.09.05

5年目に一度だけ咲いた、リプサリスの花

リプサリスの白い花。手を添えたところ
2025年6月。5年育てて、はじめて見た花です。

 リプサリスを育てて5年ほどになります。花が咲いたのは、去年の6月の一度きりです。

 そもそも、花が咲く植物だということを知りませんでした。咲いてはじめて、こんなに可愛らしい花をつけるのだと知りました。

引きずるほど伸びると、冬に切っていました

 吊り下げにする前は、植木鉢スタンドに置いて育てていました。スタンドで高さを出していたのですが、それでも床を引きずるほど長くなってきます。

スタンドに置いて育てているリプサリス
スタンドに置いて育てているものもあります。伸びてくると、先が下に届きます。

 掃除のときに邪魔になるので、冬に家の中へ入れるタイミングで、短く切り戻していました。毎年です。伸びては切り、伸びては切り。

 吊り下げる形に変えてから、いくら伸びてもいいな、と思えるようになりました。その年は切り詰めずに、そのままの長さで室内へ入れて冬を越しました。暖かくなってから外に出して、6月に花が咲きました。

吊り鉢から垂れ下がるリプサリスの全体
切らずにいたら、ここまで伸びました。

 そのときは、切らなかったから咲いたのだろうと思いました。咲かせるタイミングを、毎年自分で切り落としていたのだと。

でも、次の年は咲きませんでした

 その後も切り戻しはしていません。それなのに、今年は咲きませんでした。

 地味な小さい花なので、気づかなかっただけかもしれません。それでも、はっきり見たのは去年の一度だけです。実がついたことはありません。

 つまり、切り戻しのせいだったのかどうかは分かりません。5年育てて、一度しか見ていない花です。理由を言い切れるほど、まだ分かっていません。

よそで言われている咲かせ方と、うちの違い

 調べてみると、花を咲かせるには冬に10〜15度くらいの涼しい時期を作るとよい、と書かれていました。一年中暖かい部屋で育てていると咲きにくい、とも。

 うちは真逆です。ログハウスで薪ストーブを焚いていて、間仕切り壁がないので家全体が暖まります。夜も一日中、暖かいままです。涼しい時期がありません。

 外に出すのは、霜が降りる心配がなくなってからです。それは毎年同じようにしています。

 だから、去年だけ咲いた理由が説明できません。株が育ってきたからかもしれませんし、たまたまかもしれません。

 咲かせ方を知りたくてここへ来た方には、申し訳ないのですが、うちではまだ分かっていません。

ただ、そもそも花を楽しむ植物ではないと思っています。この垂れ下がる、わしゃわしゃとした姿を楽しむ植物です。

花は、見られたらラッキーくらいに思ってもらえたらいいのかなと。

サボテンの仲間ですが、乾かしません

 リプサリスはサボテンの仲間です。ただ、砂漠のサボテンとは育つ場所が違って、森のサボテンと言われる種類です。

 葉のように見える細い部分は、じつは茎です。サボテンの仲間なので、葉はありません。植物の言葉では茎節(けいせつ)と呼ぶそうです。この記事では「茎」と書きます。

 なので、直射日光には当てません。乾燥にも強くありません。水やりと湿度が要る植物だと思って育てています。

 窓辺に置くときも、日が直接当たらない明るいところに吊るしています。

夏から秋は外、冬は家の中

 夏から秋にかけては、外に出しています。ウッドデッキに吊るして、直射日光は当たらないようにしています。

 夏のあいだは日よけの布をかけていました。9月に入って軒の影が長くなり、直接日が当たらなくなったので、布は外しました。

 外に出しているのは、水やりが楽だからです。シャワーで全体にかけ流す感じで、3日に1回くらい、たっぷりあげています。

 鉢の種類や大きさで変わると思います。うちはプラスチックの鉢です。土の乾き方を見ながら決めてもらうのがいちばんです。

ウッドデッキの日よけの下に吊るしたリプサリス
9月のいま。軒の影で日が当たらなくなったので、日よけの布は外しました。

冬は乾燥との戦いです

 薪ストーブの部屋は、とても乾燥します。洗濯物はすぐ乾いて助かるのですが、熱帯の植物にはきびしい環境です。

 冬にしていることは3つです。

 湿度と同じくらい、空気の流れが大事だと感じています。

 サーキュレーターは、植物に向けないほうがいいと思います。壁のほうへ向けて、部屋の空気が回るようにしています。周りの空気が動く、くらいがちょうどいいです。

肥料は、土からと霧吹きからの2か所

 肥料は、株元にあげるものと、霧吹きであげるものの2つを使っています。

 霧吹きのほうは、水に液体肥料を混ぜるやり方です。毎日ではありません。週に1回か2回、多くても2回くらい。濃さは、本当にごく薄くしています。霧吹きのついでに、少し栄養もあげている感じです。

 肥料は根からしか吸わないと思っている方も多いと思います。でも、熱帯の植物は表面からもしっかり吸ってくれます。霧吹きのついでに、ごく薄い液体肥料を混ぜてみるのもいいと思います。

猫がいても置いています。ただし届かない高さに

 うちは猫と暮らしていて、完全室内飼いです。

 リプサリスは、アメリカの動物愛護の団体(ASPCA)が出している一覧で、猫にも犬にも無毒と分類されています。ただ、無毒だからかじらせていい、という話ではありません。樹液で皮膚が荒れることはあるようなので、触れさせないようにしています。

 それより現実的な問題があります。ちぎられます。

 細い茎が垂れて、ゆらゆら揺れます。猫にはたまらないおもちゃに見えるようです。届くところに吊るすと、引っ張られます。そして、引っ張るとすぐ切れます。もともと切れやすい植物です。

 なので、猫の届かない高さに吊るしてください。これは無残な姿になってしまう前に、ぜひともお願いします。

ちぎれた茎は、捨てないでください

 切れてしまった茎は、挿し木で増やせます。

 引っ張られてちぎれた分も、そのまま捨てずに、新しい鉢に挿しています。剪定で切った茎も同じです。

 ひと鉢が二鉢になります。切れやすいのは弱点ですが、増やしやすいということでもあります。

まとめ|見逃していただけかもしれません

 花が咲かない年でも、どこかで小さく咲いていて、気づいていないだけなのかもしれません。それくらい地味で、小さい花です。

 水やりをしながら見ていると、気づけることがあります。今年も、探しながら水をあげています。

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あしあとアトリエ 店主の似顔絵 案内役のモナ

この記事を書いている人と、案内役のモナ

雪国で、季節の花があふれる庭を育てています。
もうひとつの仕事として「あしあとアトリエ」という名前で、 大切な家族の姿を絵や動画にして残すお手伝いをしています。

記事のところどころに出てくる狐が、案内役のモナです。

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