2026.09.11

水仙を植えはじめたのは、モグラ対策のためでした

 うちの庭に水仙を植えはじめたのは、モグラ対策のためでした。

 庭づくりを始めて5〜6年たったころ、モグラが住みついて、あちこち掘られていました。困っていたら「水仙を植えるといいよ」と教えてもらったのです。

 結果から言うと、まったく効きませんでした。

 モグラは水仙を避けて、その周りをいくらでも掘っていきます。対策にはなりませんでした。

 それでも水仙は残りました。いまでは掘り上げて人にお分けするほど増えています。

そもそもの始まりは、隣町の斜面でした

斜面いっぱいに白と黄色の水仙が咲く畑
ここを見てから、ずっと憧れていました

 ずっと前に、隣町に住む花好きのおばあちゃんの畑を見せてもらったことがあります。以前の仕事でお世話になった方で、それから20年ほど、花友達としてお付き合いが続いています。

 春、斜面いっぱいに水仙が咲いていました。すごいものを見た、と思いました。

水仙と桃の花が咲く春の畑
桃の花と一緒に咲きます

 見せてもらったのは、結婚するよりずっと前のことです。庭づくりを始めるよりも、もっと前。

 それからずいぶん時間がたって、自分の庭を持って、さらに5〜6年たってから、ようやく植えはじめました。すぐに真似したわけではなく、ずっと覚えていた景色でした。

同じ花を植えても、同じ景色にはなりませんでした

 おばあちゃんの家は山沿いに建っていて、庭そのものが斜面です。だから咲いたときに、あれほど見栄えがします。

 うちの庭は真っ平らです。同じ水仙を植えても、思ったような景色にはなりませんでした。

 土を盛って高低差はつけています。それでも、もともと斜面だったところに植えるのとは、だいぶ違います。

 もっと高低差を出すには、職人さんに頼んで大掛かりな工事をするしかないと思います。素人の自分がやるには、いまの高低差が限界です。

植えてみて分かったこと|意外と種類があります

八重咲き・ラッパ咲き・細弁など9種類の水仙を並べた写真
うちの庭で咲いているもの。白、黄、クリーム、副冠がオレンジのものも

 少しずつ買い足していくうちに、水仙にはずいぶん種類があることが分かりました。

 八重咲き、ラッパ咲き、細い花びらのもの。色も白、黄色、クリーム。真ん中の副冠がオレンジのものもあります。

ミニ水仙は、どの水仙よりも早く咲きます

地面すれすれに咲く背丈10センチほどのミニ水仙
4月5日。背丈は10センチほどです

 冬タイヤから夏タイヤに交換するころ、ちょうど咲いてくれるのがミニ水仙です。背丈は10センチほど。

 今年の写真を並べてみたら、はっきりしました。ミニ水仙が4月5日。ほかの水仙は4月13日からでした。1週間以上の差です。

庭の一角にかたまって咲くミニ水仙
こんなふうにかたまって咲きます

 実は、このミニ水仙は拾い物です。

 数年前、割れたプラスチック鉢ごと、カラカラに乾いた瀕死の状態のものを道端で拾って帰りました。強風に飛ばされて、迷子になってしまったのだと思います。

 いまでは誰よりも早く、輝くような黄色い花で春を告げてくれる、うちの庭の相棒になりました。

花が終わったあとの葉は、切らずに束ねます

 花が終わると、葉がぐんぐん伸びてきます。倒れてくると、正直かなり邪魔です。

 でも、切ってしまうと光合成ができなくなって、球根が太りません。翌年の花に響きます。

 なので、切らずに軽く束ねて結んでいます。あまり邪魔なときは三つ編みにしていました。

 難点は、倒れた葉がほかの植物の上にかかってしまうことです。ここはうまい方法が見つかっていません。

掘り上げは、葉が枯れたあとに

5月に咲いている白い水仙
5月1日。ひと月ほど、順番に咲いていきます

 うちは葉が枯れてから掘り上げています。

 困るのは、その時期になると地面に何も残っていないことです。うちは目印を置いていないので、「だいたいこの辺だったな」と見当をつけて掘りはじめます。

 それで、最初のひと掘りで球根をざっくり切ってしまうことがよくあります。

 端っこが切れたくらいなら、ちゃんと咲いてくれます。でも真ん中からぱっくり割ってしまったものは、ごめんなさいして土に返します。

おばあちゃんは、葉のあるうちに掘ります

 この話をしたら、おばあちゃんは違うやり方をしていました。

 花が終わって、葉が伸びている時期に植え替えてしまうのだそうです。大きく掘り上げて、場所を移したり、分けたり。

 「場所が迷子にならないし、丈夫だから全然いけるよ」

 本には「葉が枯れてから」と書いてあります。でも、何十年も育ててきた人の言うことです。来年の球根が少し小さくなるとか、そういう話ではないのだと思います。

増えすぎたので、掘り上げました

 混み合ってくると花が咲きづらくなると思って、2年前に一度、掘り上げました。

 掘ってみたら、思った以上に増えていました。同じ場所に植え直せる数ではありません。大きく育った球根は、メルカリでお分けしました。

 そのとき小さくてはじいた球根を、庭に植え直しました。

 その球根が、また大きくなって増えました。それで今年、また掘り上げたところです。掘ってみたら、球根が重なるようになっていました。相当な勢いで増えるのだと思います。

毒があります。ニラやタマネギと間違えないでください

 水仙には毒があります。

 葉をニラと、球根をタマネギやノビルと間違えて食べてしまう事故が、毎年起きているそうです。とくに花が終わって葉だけになる4〜5月に多いとのこと。加熱しても毒は残ります。

 見分け方はにおいです。ニラは特有のにおいがしますが、水仙は無臭です。

 掘り上げた球根を置いておくときは、台所から離してください。犬や猫が口にするのも危険です。

まとめ|混ぜて植えると、花束みたいになります

白い水仙の奥に黄色やオレンジの水仙が混ざって咲いている
種類ごとに分けず、混ざって植わっています

 同じ水仙でも、種類によって咲く時期が少しずつずれます。だから、いろんな種類を混ぜて植えると、長く楽しめます。

 一か所にまとめて混ぜて植えると、花束みたいになります。私はこの植え方が好きです。

 道端で拾った球根が咲きました。手入れをやめた畑でも咲いていました。端を切ってしまっても咲きました。

 水仙は、思っているよりずっと丈夫です。枯らしたらどうしよう、と迷っている方がいたら、そんなに心配しなくても大丈夫だと思います。

 うちの庭も、種類ごとに分けて列で植えているわけではありません。混ざって植わっています。

 なので、お分けするときに「この球根はこの花が咲きます」と分けてお出しするのが、なかなか難しいのです。咲いてみないと分かりません。

 そういうものだと思って、混ぜて楽しんでいただけたら嬉しいです。

 今年もまた掘り上げました。乾いたら、お分けできると思います。

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この記事を書いている人と、案内役のモナ

雪国で、季節の花があふれる庭を育てています。
もうひとつの仕事として「あしあとアトリエ」という名前で、 大切な家族の姿を絵や動画にして残すお手伝いをしています。

記事のところどころに出てくる狐が、案内役のモナです。

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